VOICES
お客様の声
関東と関西で、14軒のシェアハウスを運営する絆家シェアハウス様。
コロナ以前、入居者のみなさんを対象にした交流イベントは頻繁に開催していて、全シェアハウス対象の大規模なイベントも年に一度くらいのペースで開催していたそうです。
今回は3年ぶりの大型イベントとのことで、総勢55人の参加者が運動会屋の廃校キャンプ場キャンピースかすみがうら(茨城)に集い、1泊2日のキャンプを開催されました。
当日の様子など、株式会社絆家 シェアハウス 関西エリアマネージャーの幡野丹美様にお話を伺いました。
(本文中は敬称を略させていただきます)
Q交流イベントを定期的に行っているとのことですが、過去にはどのようなイベントを開催されたのですか?
幡野
コロナ前は、廃校を貸し切ってイベントをしたり、スカイツリーの近くで運動場を貸し切って運動会をしたり、浅草の花屋敷を夜貸し切ってイベントをしたこともあります。各ハウスが焼きそばなどの模擬店を出店して、外部からお客さんやシェアハウスの友達を呼んで遊園地で遊んでもらうイベントです。
今年は、コロナが落ち着いた8月に富士山に21人で登りました。
今回のような廃校を貸し切っての「キャンプ」という形は初めてです。
Q参加者は、入居者のみなさんですか?
幡野
はい。興味ある人おいで~!という感じで、今現在住んでいる方と、あとは卒業したメンバーも参加しています。
今回の廃校キャンプも3分の1以上が卒業生(絆家シェアハウスを退去している人たち)でした。
Q卒業してもイベントに参加したくなる、まさに絆で結ばれているんですね。
幡野
卒業しても繋がり続けるプラットホームでありたいと思っています。
ハウスの中で一緒に食事をするご飯会や、ハロウィーンやクリスマスパーティーなど、入居者が卒業生に声をかけてくれるんです。共通の趣味で卒業後も一緒に登山をしたりするなど、そのまま繋がっていければいいなと思っています。
Qなぜ廃校キャンプを開催されたのですか?
幡野
企画した理由としては、コロナ下でイベントが開催できなかったことです。
私たち絆家は、いろいろな人との繋がりを大切にしています。住んでいる方も「いろいろな人と出逢いたい」「交友関係を広げたい」という方たちが多いです。そんなみなさんから「そろそろイベントを何かやろうよ!」と声があがったんです。
それでもコロナ感染が心配だったので、野外イベントだったらいけるのではないかと、富士登山からスタートになりました。
そのあと、誰でも気軽に参加できるイベントができたらいいなと思って、野外でできるキャンプがいいのではないかということになりました。
Qキャンプでは、どのようなことをされたのですか?
幡野
到着してから運動会をして、そのあと2種類のスパイスカレーとラッシーとサラダを食べました。
食べ終わってからはキャンプファイヤー。「将来」「恋愛」「シェアハウス」などテーマ別に焚火を用意し、参加者は自分が話したいところへ行ってそれぞれ語り合いました。その後はフリータイムでダンスもしました。
翌日は、朝、整体をしている入居者の方が体操をして、朝食後は「謎解き」、最後は一体感が出やすい「フィナーレダンス」。とにかく、とても盛り上がりました!!
Q盛りだくさんの内容ですね。
幡野
全体に告知したのが1か月半前で、そのあと各シェアハウスから企画を盛り上げてくれるスタッフを募りました。そこからご飯チーム・運動会チームなどに分かれてミーティングを繰り返し行っていました。ご飯チームは前日から車で買い出しに回って・・・。ラーメン店に勤めている方が、当日、チャーシューを持参してくれたので、あぶってサンドウィッチにしたり。
みなさん、何かしたいと思っています。
ご飯を作るのが得意だから活躍したい!運動会の企画担当をしてみたい!など、楽しいことに乗っかりたいという積極的なメンバーが多いですね。
20代前半から30代半ばくらいと比較的若い世代が暮らしているシェアハウス。それぞれの得意なことを発揮して、みんなを楽しませたいという熱意が伝わってきます。
また、シェアハウスの性質上、入居者のみなさんはどんなことにも主体的で、イベントスタッフではなくても動いてくれるので助けられたとのことでした。
Qみなさんの感想を教えてください。
幡野
LINEグループへの投稿で、それぞれ感想を長文で書いてくれました。初めて会う人や、久しぶりに会うメンバーがいたので、出会いや繋がりが増えたことに対する喜びの声が多いと感じました。
3日前に入居したばかりの人、10年前から絆家のことを知っていますという人も来てくれたので、やっぱり「出会い」というのが一番でしたね。コロナの自粛から少し解放されたという方も印象的でした。久しぶりの運動会の玉入れや綱引きで明日筋肉痛になる!という感覚さえも楽しんでいた方が多かったです。
また、廃校を貸し切るのはハードルが高いけど用意してくれるなら参加してみたいという意見もありました。
私自身は、イベントがきっかけで繋がりがより深まったと感じています。
ハウスごとにTシャツを作ったのですが、カラフルなTシャツが入り混じっている光景を見てハウスを越えて繋がったなと。
個人的には、みんなでワイワイするのもいいですけど、その瞬間の自然を楽しめる空気を感じて黄昏たりするのも好きなので、朝、校庭のど真ん中にヨガマットを敷いて朝ヨガをしたのは良かったです。2日間、私自身も楽しめました。
Q今後もこうしたイベントを開催していく予定ですか?
幡野
シェアハウスの入居の動機として「繋がりを求めているけどどうしていいかわからない」という方たちが多いイメージです。その思いが叶えられるハウスでありたいと思っています。
その手段の一つとして大型のイベントをすることによって、ハウスを越えての繋がりが増えたりするのかなと思います。
幅が広がると、もっといろんなところに進んでいってみようかとか、不安だけどその人がいるなら挑戦してみようかとか、ひとりだとできないけど誰かがいれば挑戦できるなど、そういう場であるためのキッカケになればいいなと思います。
今後は人数も増えていき、住んでくれるみなさんの繋がりが増えて、次は200人キャンプなどで使わせていただくことがあるかもしれません!
社名の通り「絆」を大切にされているシェアハウスのみなさんの廃校キャンプ。誰一人孤立していないのが印象的でした。他者への思いやりとともに、参加者ご自身も、とことんその時間を全力で楽しむというスタイル。1泊2日とは思えない盛りだくさんのプログラムで、濃密な時間を過ごされたことと思います。またのお越しをお待ちしております。
ありがとうございました。