運動会屋が発信する運動会に関するコラムです
音楽には人の感情や行動に影響を与える力があり、運動会の音楽も例外ではありません。
運動会で使用される音楽は、参加者や観客の感情にさまざまな影響を与え、運動会全体の雰囲気を大きく左右します。
しかし、運動会で使用される曲やBGMはたくさんあり、どの曲を選べばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、運動会の曲・BGMを選ぶ際のポイントや、よく使われる音楽を紹介します。
運動会を盛り上げるのに音楽は必須!

運動会を盛り上げるのに音楽は必須ですが、具体的にどのような効果があるのか見ていきましょう。
下記は音楽が運動会に与える主な影響です。
●雰囲気の演出
●モチベーションの向上
●チームワークの強化
●高いパフォーマンス
●心理的な効果(リフレッシュなど)
これらの効果を最大限に引き出すためには、運動会のテーマや参加者の年齢層、競技の内容などを考え、適切な曲やBGMを選ぶことが重要となります。
曲・BGMを選ぶ際のポイント

運動会の効果を最大限に引き出すには、好きな曲・BGMを選ぶだけではなく、次の3つのポイントを理解する必要があります。
●みんなが知っている曲を選ぶ
●流行っている曲を選ぶ
●運動会のテーマに合った曲を選ぶ
それぞれ解説します。
みんなが知っている曲を選ぶ
1つ目は、みんなが知っている曲を選ぶことです。
みんなが知っている曲とは、世代や文化を超えて多くの人に親しまれている童謡や唱歌曲を指します。
誰もが幼い頃に歌ったことのある童謡・唱歌は懐かしい気持ちになれるため、運動会に親近感を持つことができます。
流行りの曲を選ぶ
2つ目は、運動会で流行りの曲を選ぶことです。
流行りの曲は、世代問わず耳にする機会が多いため、世代間のギャップを埋める効果が期待できます。
また、選曲によっては、世代間の共通認識が生まれ、会場全体の一体感を高められるでしょう。
運動会のテーマに合った曲を選ぶ
3つ目は、開催する運動会のテーマにあった曲を選ぶことです。
運動会は、入場行進、競技、休憩時間、表彰式など、さまざまなプログラムで構成されています。
たとえば、「入場行進」は力強いテーマの曲、「競技」はアップテンポでリズム感がある曲、「休憩時間」はリラックスできる曲、「表彰式」は感動的な曲などを選ぶとよいでしょう。
若年層の参加が多かったり、明るく活気ある運動会にしたい場合は、ポップスを重視するのがおすすめです。
運動会でよく使われる曲・BGM

ここからは、運動会でよく使われる曲やBGMを紹介します。
●J-POP
●インストゥルメンタル
●洋楽・K-POP
●サントラ
●効果音
それぞれ見ていきましょう。
J-POP
J-POPは、子供から大人まで幅広い世代に親しまれているため、一体感を高めやすい効果があります。
最近の運動会ではアップテンポでエネルギッシュな曲調が特徴のYOASOBIの「アイドル」やMrs.GREEN APPLEの「ダンスホール」などがおすすめです。
これらの曲は若年層を中心に幅広い世代に人気があり、圧倒的な人気と認知度を誇ります。
その他、ZARDの「負けないで」や爆風スランプの「Runner」などは、時代を超えて多くの方々に愛されており、運動会を盛り上げる定番曲として今でも親しまれています。
インストゥルメンタル
歌詞を伴わない楽器のみで演奏されている音楽のインストゥルメンタルは競技や演技に集中しやすく、選手のパフォーマンスを最大限に引き出せる効果があります。
最近では、人気アニメの主題歌やスポーツ応援ソング、クラシックなど、さまざまなニーズに応えたインストゥルメンタルCDが多数リリースされています。
大型CDショップや楽器店、オンラインストアから入手可能なので、ぜひ参考にしてみてください。
洋楽・K-POP
洋楽やK-POPは独特のリズム感や高揚感のあるメロディーを持つ楽曲が多く、運動会の雰囲気を盛り上げる効果があります。
たとえば、洋楽では勝利や達成感を象徴するQUEENの「We Are the Champions」や「We Will Rock You」が多くの運動会で活用されています。
K-POPでは、中毒性のあるメロディーとアップテンポな曲調のBLACKPINKの「DDU-DU DDU-DU」や「How You Like That」、「BOOMBAYAH」などは若者を中心に非常に人気が高く、運動会の雰囲気を盛り上げるのに最適です。
サントラ
運動会で使用するサントラ(サウンドトラック)は、競技や演技を盛り上げ、会場の一体感を高める効果があります。
運動会におすすめのサントラは、以下のようなジャンルがあります。
●映画
●アニメ
●ゲーム
●クラシック
大ヒットした曲であれば知っている参加者も多く、運動会もより盛り上がるでしょう。
サントラは運動会のテーマやプログラム、年齢層などに合わせた曲を選ぶのがポイントです。
効果音
運動会で効果音を使用すると、競技や演技の臨場感をより高められる効果があります。
たとえば、開会式・閉会式は「ファンファーレや拍手」、競技中は「ピストルの音や走行音」、応援合戦は「楽器の音や応援の掛け声」などを使用することで、より運動会が盛り上がるでしょう。
音楽はどんな曲でも流せる?

運動会の音楽は競技のイメージや雰囲気を演出しますが、どんな曲でも流せるのでしょうか。
結論からお伝えすると、著作権の関係上、どんな曲でも自由に流せるわけではありません。ただし、これから解説する項目の条件を満たせば楽曲を流すことが可能です。
●運動会は基本的に許可なしでOK
●運動会の様子をインターネットにアップしたり配布したりする場合は許可がいる
●著作者の死後70年が経過した曲は許可なしで使用可
それぞれの詳細を見ていきましょう。
運動会は基本的に許可なしでOK
著作権法第三十五条(学校その他の教育機関における複製等)において、市販のCDやダウンロード曲を運動会で流すことは著作権違反にはなりません。
ただし、以下の点に注意が必要です。
●入場料を取っていない
●非営利目的である
●JASRAC(日本音楽著作権協会)の楽曲※
※JASRACの楽曲は使用料が必要な場合があります。
上記に問題がなければ、基本的に許可なしで音楽を流せます。
なお、運動会のプログラムに歌詞や楽譜を印刷する場合は、著作権の手続きが必要なケースもあるので、使用する楽曲の著作権情報をしっかり確認しておきましょう。
運動会の様子をインターネットにアップしたり配布する場合は許可がいる
運動会の様子をインターネットにアップしたり、DVDなどにして配布する場合は、著作権の許可が必要になるケースがあります。
文化庁の指定管理団体に補償金を支払うことにより、権利者の許諾なく利用できる制度もありますが、動画に個人が特定できる形で映っている場合は肖像権にも配慮しましょう。
著作者の死後70年が経過した曲は許可なしで使用可
著作者の死後70年が経過した曲は許可なしで使用することができます。
ただし、以下の点に注意が必要です。
●著作隣接権
●海外の著作権
●JASRACの管理曲
著作隣接権が心配な方は、自ら演奏したり、著作権フリーの音源を使用したりするとよいでしょう。
まとめ
運動会の曲・BGMを選ぶ際のポイントや、よく使われる音楽を紹介しました。運動会を盛り上げるには、状況にあった適切な曲やBGM選びが非常に重要となります。
これから運動会を開催する担当者の方は、ぜひ本記事を参考にしていただき、記憶に残る運動会を開催していただければ幸いです。