2023.06.28
運動会の効果

社内運動会がもたらす効果とは?目的やメリット、企画する際のポイントから事例まで

近年、テレワークの普及により、社内におけるコミュニケーションの希薄化が多くの企業で課題となっています。

その状況の中、改めて注目を集めているのが、社員間のつながりを再構築する「社内運動会」です。

単なるレクリエーションの枠を超え、多岐にわたるメリットをもたらす社内運動会。開催を検討する際には、その潜在的な効果をしっかりと見極めることが重要です。

本記事では、社内運動会の目的や効果、企画・運営のポイント、事例について解説します。実施を検討中の方や興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

社内運動会を実施する目的とは?

社内運動会は、社員一人ひとりが体を動かす喜びを共有しながら、部署や役職を超えて活発な交流を育む、組織活性化のための特別なレクリエーションイベントです。

個々の運動能力の優劣を競うのではなく、組織全体の連帯感やコミュニケーションの向上を目的としており、具体的には以下の効果が期待できます。

1.社内コミュニケーションの活性化

2.チームワークとモチベーションの強化

3.社員の健康維持・促進

4.福利厚生の充実をアピール

それぞれ見ていきましょう。

社内コミュニケーションの活性化

社内運動会は、部署や役職を超えた社員同士が共に汗を流し、笑顔を交わすことで、普段の業務では生まれにくい活発なコミュニケーションを促進する絶好の機会です。

運動会を通じた積極的な交流は、社員間の相互理解を深め、風通しの良い職場環境を醸成します。

その結果、情報共有がスムーズになり、伝達ミスや連携不足による業務効率の低下を防ぐとともに、心理的な安心感が高まり、社員の定着率向上にもつながります。

チームワークとモチベーションの強化

社内運動会は、部署やチームの垣根を超えて社員が一丸となり、共通の目標に向かって取り組むことで、強固なチームワークを育みます。

共に戦略を練り、互いを励まし合いながら勝利を目指す過程で生まれる連帯感と達成感は、個々のモチベーションを力強く向上させます。

強化されたチームワークと高まったモチベーションは、日々の業務における社員全体の生産性を飛躍的に向上させ、会社の業績向上にも大きく貢献するでしょう。

社員の健康維持・促進

社内運動会は、普段運動不足になりがちな社員にとって、体を動かす貴重な機会となり、健康増進の第一歩を促します。

特に、長時間デスクワークが中心の職種においては、心身のリフレッシュやストレス解消につながり、仕事への集中力向上も期待できます。

さらに、運動会への参加をきっかけに、社員一人ひとりの健康意識が高まり、日々の生活習慣改善への意識が芽生えることで、体調不良による欠勤の減少や組織全体の生産性向上にも貢献するでしょう。

福利厚生の充実をアピール

社内運動会は、会社が社員の健康やエンゲージメントを重視している姿勢を示す、絶好の機会となります。

周到な準備と適切なコストをかけた運動会で社員の高い満足度を得ることは、会社への愛着や仕事への意欲を高め、組織全体の活性化や業績向上につながります。

さらに、このような社員を大切にする取り組みは、求職者にとって魅力的な企業イメージを形成し、優秀な人材の獲得にも貢献します。

社内運動会のメリット

社内運動会の開催は、単なるレクリエーションに留まらず、組織に多岐にわたるポジティブな影響をもたらします。

具体的には、主に以下の6つのメリットが期待できます。

1.部署の垣根を越えた交流が生まれる

2.チームビルディングに貢献する

3.社員のやる気向上につながる

4.運動不足の解消・健康増進に役立つ

5.会社への愛着や満足度が高まる

6.離職防止の一助となる

それぞれ解説します。

部署の垣根を超えた交流が生まれる

社内運動会は、部署の垣根を超えた自然なコミュニケーションを生み出す絶好の機会となります。

日常業務では、どうしても部署内での連携が中心になりがちですが、運動会という非日常的な空間で共に汗を流すことで、お互いの考え方への理解が深まります。

この交流は日々の業務における部署間の連携を円滑にし、協力体制を強化する上でかけがえのない財産となるでしょう。

チームビルディングに貢献する

社内運動会は、机上の研修だけでは得られない、実践的なチームビルディングの舞台となります。

チーム対抗の競技に共に挑む中で、メンバーがそれぞれの役割を認識し、互いに協力し、サポートし合う意識が自然と育まれます。

運動会を通じて築かれた強固な信頼関係とチームワークは、その後の日常業務における部署間の連携を円滑にし、組織全体の生産性向上に大きく貢献するでしょう。

社員のやる気向上につながる

社内運動会は、日々のデスクワーク中心の業務ではなかなか発揮する機会のない、運動能力や意外な才能を解放できる舞台となり、社員のモチベーション向上につながります。

普段見せることのない一面を発揮することで、新たな自己発見につながり、自己肯定感も高まります。

さらに、競技での成果やチームへの貢献、懸命な努力は、表彰や魅力的な景品によって明確に称えられることで、参加者の達成感と満足感を高め、今後の業務意欲を力強く掻き立てるでしょう。

運動不足の解消・健康増進に役立つ

社内運動会は、社員の運動不足解消と健康増進に大きく貢献します。

多くの人が日常的に十分な運動量を確保できていない現代において、企業には社員の健康維持を支援する姿勢が求められており、社内運動会はその有効な手段となります。

運動会当日、体を動かすことはもちろん、準備段階での設営や終了後の片付けなども、社員にとって貴重な運動機会となるでしょう。

会社への愛着や満足度が高まる

社内運動会の開催は、社員の会社に対する愛着と満足度を育む上で、非常に効果的な施策です。

共に体を動かし、笑顔を分かち合い、チームとして目標達成の喜びを共有する経験は、社員間にポジティブな感情を醸成し、会社への一体感を深めます。

さらに、運動会での活躍や努力が周囲に認められたり、達成感のある景品を手にしたりする経験は、「会社は自分の頑張りをちゃんと見てくれている」という実感を与え、会社への信頼感と満足度をより一層高めるでしょう。

離職防止の一助となる

社内運動会の開催は、社員の離職を防ぎ、長期的な定着を促進する効果も期待できます。

会社が社員のために積極的に社内行事を企画・運営する姿勢は、「私たちはあなたたちを大切に思っています」という明確なメッセージとして社員に伝わります。

また、運動会で共に目標に向かって努力し、汗を流し、喜びを分かち合う特別な時間は、社員間の絆を深めると同時に、会社との心理的な結びつきを強め、長期的な愛着を育みます。

このようなポジティブな体験を通じて高まった社員のエンゲージメントは、日々の業務への意欲を高めるだけでなく、離職という選択肢を遠ざける大きな要因となるでしょう。

社内運動会のデメリット

社員間のコミュニケーション促進やチームワーク向上など、多くのメリットをもたらす社内運動会ですが、いくつかの注意すべき点も存在します。

ここでは、社内運動会を開催する際に考慮しておきたい4つのデメリットを解説します。

1.ケガのリスクがある

2.運動が苦手な社員には負担になる可能性も

3.人前での活動が苦手な人にはハードルが高い

4.開催にはコストがかかる

それぞれ見ていきましょう。

ケガのリスクがある

社内運動会では、体を動かす活動が中心となるため、常に一定のケガのリスクが伴います。

特に、普段から運動習慣のない社員にとっては、準備不足や無理な動きにより、捻挫、筋肉痛、打撲といった予期せぬ負傷につながる可能性があります。

そのため、安全に配慮した運営体制を構築することが不可欠であり、開催前には会場の安全確認を徹底し、運動前には全員で十分な準備運動を行うことが極めて重要となります。

運動が苦手な社員には負担になる可能性も

社内運動会は、運動が得意ではない社員にとって、精神的および身体的な負担となる可能性があります。

参加者の年齢層や体力レベルに大きな差がある場合、運動に自信のない社員は参加を躊躇したり、チームに貢献できないと感じて孤立感を覚えることも考えられます。

特に、運動能力を競う要素の強い競技が中心となる場合、一部の社員は楽しむことができず、不満を感じてしまうかもしれません。

したがって、参加者全員が心から楽しめるように、運動能力の高低を問わない、誰もが気軽に参加できるレクリエーション要素の強い種目を積極的に取り入れることが重要です。

また、チーム分けの際に、運動能力だけでなく、多様な個性やスキルを持つ社員をバランス良く配置するなどの配慮が求められます。

人前での活動が苦手な人にはハードルが高い

人前に立つことに抵抗を感じる社員にとって、社内運動会は大きな心理的な負担となることがあります。

大勢の視線が集まる中で競技に参加したり、声を出して応援したりすることに、強い羞恥心や緊張感を覚える人もいるでしょう。

そのような社員に対し、無理な参加を強要することは、精神的な苦痛を与えるだけでなく、社内イベント全体にネガティブな印象を与えかねません。

最も大切なのは、そのような気持ちに寄り添い、それぞれの個性やペースを尊重し、無理なく関われるような配慮を行うことです。

たとえば、競技への参加を必須とせず、記録係や救護係、応援団など、目立たない形での役割を用意することで、参加へのハードルを下げることができます。

開催にはコストがかかる

社内運動会を開催する際には、会場のレンタル費用、各種競技用具や救護用品の準備費用、運営スタッフの人件費など、多岐にわたるコストが発生します。

特に、参加者の満足度を高めるための企画や演出にこだわるほど、費用は増加する傾向にあり、さらに参加賞や景品などを充実させるためには、別途予算を確保する必要があります。

したがって、社内運動会の実施にあたっては、長期的な視点での費用対効果を慎重に検討し、事前の予算策定に基づいた徹底的なコスト管理が重要となります。

社内運動会を企画する際のポイント

多くのメリットをもたらす社内運動会を成功させるためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。

ここでは、企画段階で特に意識しておきたい5つのポイントを紹介します。

1.全社員で協力して準備する体制を作る

2.余裕を持ったスケジュールを組む

3.景品や参加特典を用意する

4.家族も楽しめるイベントにする

5.簡単でユニークな競技を取り入れる

それぞれ見ていきましょう。

全社員で協力して準備する体制を作る

社内運動会を実現するためには、一部の担当者だけでなく、全社員が主体的に関わる準備体制を整えることが極めて重要です。

企画段階からさまざまな部署と連携し、アンケートなどを通じて社員の意見を積極的に反映させることで、当事者意識が高まり、斬新で多様なアイデアが生まれる可能性が広がります。

余裕を持ったスケジュールを組む

社内運動会の企画においては、綿密かつ余裕を持ったスケジュール設定が不可欠です。

部署間の調整、適切な会場の手配、そして上長の承認といった社内手続きには、予想以上の時間を要することがあります。

また、告知のタイミングが遅れると、社員のスケジュールが合わず、参加したくてもできないという事態が生じかねません。

十分な余裕をもって計画を立て、早期にイベントの詳細を告知することは、結果として高い参加率につながるでしょう。

景品や参加特典を用意する

社内運動会における魅力的な景品や参加特典は、参加者のモチベーションを大きく引き上げ、イベント全体の満足度を向上させるための重要な要素です。

景品を選ぶ際には、誰もが喜ぶ人気のスイーツ、実用的な家電製品、または自由に使える商品券など、汎用性の高いアイテムが効果的です。

勝者への豪華賞品に加え、チーム賞や努力賞、ユニーク賞など多様な賞を設けることで、イベント全体の満足度向上が期待できます。

家族も楽しめるイベントにする

家族も参加できる社内運動会は、会社への信頼感と親近感を深め、組織全体の一体感を醸成するかけがえのない機会となります。

社員が日頃働く姿を家族に見せることは、仕事への誇りを再認識させ、さらなるモチベーション向上へとつながります。

また、子供たちが参加できるような工夫を凝らした種目や、親子で協力して取り組む競技は、社員とその家族にとって、笑顔あふれる忘れられない特別な思い出となるでしょう。

家族みんなが楽しめる企画は、社員のエンゲージメントを高め、会社全体の活性化にも大きく貢献します。

簡単でユニークな競技を取り入れる

社内運動会を企画する際には、誰もが気軽に参加できる、簡単でユニークな競技を取り入れましょう。

シンプルなルール設定は、運動が苦手な社員の心理的なハードルを下げ、安心してイベントを楽しめる環境を作ります。

さらに、斬新でユーモアあふれるユニークな競技は、会場全体に笑顔と活気を生み出し、部署や役職を超えた一体感を醸成する上で、大きな効果を発揮するでしょう。

社内運動会のユニークな事例10選

ここでは、ユニークなアイデアを取り入れた社内運動会の事例を10個紹介します。これらのアイデアを参考に、ぜひ貴社ならではの運動会を企画してみてください。

1.会議室を活用した屋内運動会

2.社員総会と同時開催

3.スクリーン中継で行う運動会

4.ムービーやゲスト出演で演出に特化した運動会

5.役員も参加する駅伝大会

6.オンライン参加型の順位予想プログラム

7.家族も楽しめるフェス型運動会

8.テーマ型運動会「戦国バージョン」

9.新年度のキックオフイベントとして実施

10.縁日や飲食ブースを取り入れたフェス形式の運動会

それぞれ解説します。

会議室を活用した屋内運動会

会議室を活用した社内運動会は、天候に左右されることなく安定して開催できる大きな利点があります。

さらに、社内設備を最大限に利用することで、準備にかかるコストを抑えられ、運営の面でも効率が良いというメリットがあります。

以下に、会議室での実施に適した競技の例を挙げます。

●〇✕クイズ

●ジェスチャーゲーム

●記憶力ゲーム

●椅子取りゲーム

●借り物競争

●大縄跳び(人数やスペースに合わせて調整)

●ドッジビー(ソフトディスクを使用するドッジボール形式のゲーム)

●詰め放題競争

●リアル脱出ゲーム

これらの競技は、参加者の年齢層や体力レベル、そして会議室の広さを考慮しながら、最適なものを選択することで、誰もが楽しめる運動会を実現できるでしょう。

社員総会と同時開催

社内運動会と社員総会を同日に開催することは、会場費、運営に関わる人件費、そして社員の移動費といったコストを大幅に削減できるだけでなく、社員のスケジュール調整の手間も省けるという効率的な運営方法です。

さらに、総会で共有された経営方針や目標を、その直後に開催される運動会でのチーム対抗競技などを通して体感的に理解できるというメリットもあります。

真剣な議論が交わされる社員総会と楽しい運動会の組み合わせは、社員の気持ちにポジティブな変化をもたらし、一体感と達成感という鮮明な記憶として長く心に残るでしょう。

スクリーン中継で行う運動会

スクリーン中継を活用した社内運動会は、複数拠点やリモートワークの社員も参加可能なハイブリッド型の運動会です。

大規模企業や多拠点展開の会社に最適で、地方支社や在宅勤務の社員もリアルタイムで参加でき、会社全体の一体感を醸成します。

拠点を超えたチーム編成は普段接点のない社員同士の交流を生み出し、テロップ、カメラワーク、実況は運動会全体を大きく盛り上げます。

録画を社内報やSNSで発信すれば、社内ブランディングや採用広報にもつながり、「働きやすくて楽しい会社」というイメージを内外に発信できるでしょう。

ムービーやゲスト出演で演出に特化した運動会

ムービーやゲスト出演で演出に特化した社内運動会は、エンタメ性を加え、参加者の記憶に残る特別なイベントとなります。

映像やゲストによる非日常的な演出は、社員の期待感を高め、運動が苦手な社員も「観る」「笑う」という楽しみを通して、積極的にイベントへと引き込みます。

従来の運動会との差別化により、参加者の参加意欲を高め、録画した映像は社内報やSNSでの振り返りコンテンツとしても活用できます。

役員も参加する駅伝大会

役員もチームの一員として参加する駅伝大会は、普段は接点の少ない組織の階層を超えた社員間の協力を促す貴重な機会となります。

目標達成という一体感のある体験は、部門や役職を超えた社内の一体感を醸成し、組織全体のコミュニケーションを活性化させる大きな力となります。

さらに、役員が社員と同じユニフォームを身にまとい、共に汗を流して走る姿は、風通しの良いフラットな企業文化を象徴し、前向きで柔軟な社風づくりへとつながるでしょう。

オンライン参加型の順位予想プログラム

オンライン参加型の順位予想プログラムとは、社内運動会の各競技について、参加者が順位や結果をオンラインで予想するものです。

参加者はスマートフォンやPCから手軽に参加でき、予想に応じてポイントが付与され、高得点者には賞品などが贈られます。

競技に直接参加しない社員やリモートワーカーも、予想という形で運動会に参加できるため、一体感の醸成に貢献します。

全社員が主体的に関わることで、運動会全体がゲームのような高揚感に包まれ、リアルタイムの結果発表や中間集計は、会場の熱気をより一層高めるでしょう。

また、どのチームが勝つかを予想し合う中で、社員間のコミュニケーションが活発化し、普段の業務では生まれにくい社員間の連携を深める効果が期待できます。

家族も楽しめるフェス型運動会

従来の運動会の枠を超え、音楽ライブ、スポーツ体験ブース、ワークショップといったお祭りのような多様なコンテンツを融合させた形が、家族も楽しめるフェス型運動会です。

フェス型運動会の事例には、以下のようなものが挙げられます。

●オープニングアクト: 地元のダンスチームや和太鼓グループによる圧巻のパフォーマンス

●スポーツ体験ブース:誰もが気軽に楽しめるスポーツ体験コーナー(例:ミニサッカー、フリースロー、輪投げなど)

●DIYワークショップ:オリジナルの応援グッズ作成、アクセサリー作り、簡単な木工体験など、家族で一緒に創造的な時間を過ごせる企画

このような「楽しい」「嬉しい」体験を通じて、社員の会社に対する愛着とエンゲージメントは着実に高まります。

さらに、家族も共に楽しむ時間を通して、社員が働く企業への理解を深め、親近感や信頼感を育むことが可能です。

その結果、社員は家族からより一層の仕事への理解や協力を得やすくなり、子どもたちは親の職場を楽しい場所として認識することで、将来、社会に出る際の就業に対してもポジティブなイメージを抱く可能性が広がります。

テーマ型運動会「戦国バージョン」

戦国時代の世界観を大胆に取り入れた「戦国バージョン」のテーマ型運動会は、日常を忘れさせる興奮と熱気に満ちた特別なイベントです。

参加者は、勇ましい武将、敏捷な忍者、華麗な姫などに扮装し、まるで時代劇の世界にタイムスリップしたかのような非日常感を満喫できます。

従来の運動会とは異なる圧倒的なストーリー性と凝った演出は、参加者のワクワク感を最大限に引き出し、高い参加率と満足度につながるでしょう。

また、同じ「軍」として勝利を目指す一体感から、自然と協力や応援といった役割分担が生まれ、チーム内の結束力はより強固なものとなるでしょう。

さらに、個性豊かな衣装や時代劇風の演出は、部署や役職の垣根を超えたコミュニケーションのきっかけとなり、普段交流の少ない社員同士の新たなつながりを生み出します。

新年度のキックオフイベントとして実施

新年度の幕開けを飾るキックオフイベントとして社内運動会を実施することは、チームの士気を高め、組織全体の方向性を共有する上で効果的です。

人事異動や新入社員の入社など、組織構成が変化する時期に、全員で協力して取り組む運動会は、部署や新旧の垣根を超えたスムーズなコミュニケーションを促し、早期の信頼関係構築を後押しします。

また、年度初めに体を動かすことは、心身のリフレッシュと高揚感をもたらし、新たな気持ちでスタートを切るための効果的な手段となります。

さらに、開会式、閉会式、表彰式といった節目を活用することで、経営陣の言葉や組織のスローガンを社員全体へ自然な形で浸透させ、企業理念や年度目標への共感を醸成する絶好の機会となるでしょう。

縁日や飲食ブースを取り入れたフェス形式の運動会

縁日や飲食ブースを取り入れたフェス型運動会は、従来の社内運動会にエンターテインメントと地域とのつながりをプラスした、お祭りムード満点のイベントです。

社員とその家族はもちろん、地域住民も巻き込み、会場全体を一体感で包み込みます。

競技に加え、美味しい食事や楽しい遊びを通じた交流は、部署間の垣根を越えたコミュニケーションを促進するでしょう。

また、縁日や飲食ブースは、競技に参加しない人も楽しめるため、誰もが気軽に参加できるのも魅力です。

外部のキッチンカーや地元の食材を取り入れることで、地域活性化にも貢献でき、「社員とその家族が楽しめる会社」というイメージを醸成し、会社への信頼感と愛着を深める効果が期待できます。

社内運動会の開催方法

社内運動会を開催する方法は、主に以下の2つの方法があります。

●社内で企画・運営する

●イベント専門業者に依頼する

それぞれの特徴を見ていきましょう。

社内で企画・運営する

社内で企画・運営する最大のメリットは、コストを抑えられる点です。

しかし、その反面、準備には多大な時間と労力を要します。

担当者は通常業務に加え、運動会の準備に追われることになり、業務効率の低下を招く可能性があります。

特に初めて開催する場合は、企画立案から実行まで全てを自社で行う必要があるため、準備段階から外部のイベント専門業者に部分的に委託することも視野に入れると良いでしょう。

イベント専門業者に依頼する

専門のイベント業者に依頼する最大のメリットは、企画検討から事前準備、当日の運営まで、社内運動会の全工程をトータルで任せられる点です。

豊富な実績とノウハウを持つ専門のイベント業者は、企業の理念や要望に合わせた最適なプランニングを提供し、参加者の満足度が高い社内運動会を実現します。

加えて、社内担当者は必要最小限の打ち合わせに留まるため、煩雑な準備業務から解放され、本来の業務に集中できるという大きなメリットがあります。

まとめ

社内運動会は、社員間のコミュニケーション促進、チームワーク向上、モチベーションアップといった効果に加え、開催後の交流活性化や健康促進、離職率低下にもつながる有効な施策です。

開催方法としては、コストを抑えられる自社企画・運営と、専門知識と経験に基づいたイベント専門業者への依頼が考えられます。

社内運動会を企画する際には、開催の目的と参加対象者を考慮し、簡単でユニークな競技や、食、音楽、体験といった要素を効果的に組み合わせるのがおすすめです。

これらの情報を活かし、社員の笑顔と活気が溢れる、実りある社内運動会をぜひ実現してみてください。

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