2025.02.09
社内運動会

船上運動会とは?歴史や種目を紹介

近年のクルーズ旅行は美味しい食事や美しい景色など、さまざまなエンターテインメントが充実しています。

しかし、その一方で長い船旅によるストレスや運動不足も問題視されています。そこで注目されている船上イベントが「船上運動会」です。

船上運動会は運動不足やストレスの解消だけでなく、乗客同士の交流を深めるイベントとして、多くのクルーズ船で実施されています。

本記事では、船上運動会の歴史や種目、船内・船外でできる運動などを紹介します。

船上運動会とは?

船上運動会とは、クルーズ船などの船の甲板(デッキ)や屋内施設を会場として行われる運動会です。

船上運動会は長い船旅による退屈さや運動不足の解消、乗船客同士のコミュニケーション促進などを図れるメリットがあります。

船旅では乗客を楽しませるさまざまなイベントが企画されていますが、その中でも船上運動会は特に人気が高く、多くの客船で取り入れられています。

船上運動会の歴史

ここからは、船上運動会の歴史について解説します。

●長い船旅で乗船客を飽きさせないための娯楽であった

●競技種目はデッキゲームが主流

それぞれの詳細を見ていきましょう。

長い船旅で乗船客を飽きさせないための娯楽であった

船上運動会は、長い船旅で乗船客を飽きさせないための娯楽として誕生しました。

当時の船旅は、現在よりもはるかに長い期間を必要としました。

そのため、当時の船上運動会は長い船旅の退屈しのぎとして、ゲームや簡易的なスポーツを催していたようです。

競技種目はデッキゲームが主流

戦前の客船時代、船上運動会の競技種目はデッキゲームが主流でした。

デッキゲームとは、船の甲板(デッキ)で行うゲームを指します。当時の客船は、現在ほど大型の客船ではなかったため、十分な運動スペースを確保できませんでした。

そのため、船の甲板(デッキ)でユニークなゲーム形式の競技を行っていたようです。

船上運動会で行われていた種目

現代の船上運動会ではさまざまなスポーツやゲーム種目を行っていますが、当時の船上運動会ではどのような種目が行われていたのでしょうか。

ここでは、当時の船上運動会で行われていた種目を6つ紹介します。

●ビンを使った目隠しレース

●ジャガイモスプーンレース

●豚の目描きゲーム

●リンゴ食い競争

●ちょうちんレース

●縫い物競争

それぞれ解説します。

ビンを使った目隠しレース

ビンを使った目隠しレースは、男女ペアになって競争する種目です。

目隠しされた男性が前に立ち、女性は目隠しをした男性をひもで誘導しながら進みます。

コース上に置かれたビンを倒さずに最も早くゴールにたどり着いたペアが勝者となります。

ジャガイモスプーンレース

ジャガイモスプーンレースは、スプーンにジャガイモを乗せて落とさないようにゴールまで運ぶ種目です。

シンプルなルールですが、以下のような細かいルールを加えて難易度の調整が可能です。

片手で運ぶ

親指がジャガイモに触れてはいけない

イモを拾い上げる際、足でジャガイモを押さえない

豚の目描きゲーム

豚の目描きゲームは、目隠しをされた参加者が周囲の声を頼りに豚の目を描く種目です。

競技の流れは以下の通りです。

1.参加者はデッキや大きな紙に豚の絵を描く

2.目隠しをした状態で豚の目にあたる部分に印をつける

周囲の声を頼りに、最も近い位置に目を描き入れることができた人が勝者となります。

リンゴ食い競争

戦前に建造された客船「龍田丸」では、パンならぬ「リンゴ食い競争」が行われていました。

リンゴ食い競争は、運動会で定番のパン食い競争のように、糸にぶら下がっているリンゴを手を使わずに口でかじって取る種目です。

口だけで小さなリンゴを取るため、体のバランス感覚や口の使い方が重要になります。

ちょうちんレース

ちょうちんレースは、目の前のちょうちんの火を消さずにどれだけ早くゴールできるかを競う種目です。

船上運動会で行われるちょうちんレースは、揺れる船上や強風という特殊な環境で行われるため、通常のちょうちんレースとは違ったスリル感を楽しめます。

そのため、参加者だけでなく、周りの乗客も一緒になって盛り上がることができます。

縫い物競走

縫い物競争は、支給された素材を使って制限時間内に指定された課題作品を製作する種目です。

競技の流れは以下の通りです。

1.参加者は針や糸、布、型紙を受け取る

2.お題が出される(ボタン付け、糸通し、簡単な縫い物など)

3.制限時間内に最も綺麗に縫製できた人が勝利

船内・船外でできる運動まとめ

ここからは、船内・船外でできる運動について紹介します。

船内・船外で取り組める運動には、次の5つがあります。

●ランニング

●縄とび

●筋トレ

●キャッチボール

●バスケットボール

それぞれ、見ていきましょう。

ランニング

1つ目は、ランニングです。

多くのクルーズ船には屋外にランニングトラックが設置されているため、美しい海の景色と新鮮な海風を感じながら、爽快な気分でランニングを楽しめます。

船外のランニングでは、現地の人々との交流や異文化体験、観光地巡りなどができるメリットがあります。

縄とび

2つ目は、縄とびです。

縄とびはクルーズ旅行中に手軽にできる運動として最適です。

船内にはジムなどの運動施設が充実しているため、縄一本あれば天候に左右されずにいつでもできます。

船外では、観光と運動を組み合わせた縄とびがおすすめです。

縄とびを通して現地の人々との交流を楽しんだり、観光名所を巡るのも面白いでしょう。

筋トレ

3つ目は、筋トレです。

多くのクルーズ船にはジムなどの運動施設が備わっています。

本格的なトレーニングマシーンなどを利用して、非日常の筋トレを楽しみましょう。

船外では、その土地ならではのユニークな筋トレ設備や体験ができるので、観光巡りをしながら筋トレをしてはいかがでしょうか。

キャッチボール

4つ目は、キャッチボールです。

美しい海を眺めながらのキャッチボールは気分転換にも最適で、特別な思い出として心に残るでしょう。

また、友人や家族、他の乗客とのキャッチボールはコミュニケーションを深める良い機会にもなります。

船外でのキャッチボールは、現地の人々との交流を生み出し、旅の思い出をより豊かにしてくれます。

バスケットボール

5つ目は、バスケットボールです。

大型船など船によっては、スポーツコートやデッキにバスケットゴールが設置されている場合があります。

広い海を眺めながら行うバスケットボールは日常のストレスから解放され、心身ともにリフレッシュできます。

また、バスケットボールは乗客同士の交流のきっかけにもつながる良い機会となるでしょう。

船外でのバスケットは、現地の人々と交流を楽しんだり、その土地ならではのアクティビティなどに参加する機会があります。

まとめ

船上運動会の歴史や種目、船内・船外でできる運動などを紹介しました。

乗船客を飽きさせないための娯楽としてスタートした船上運動会は、現在も乗船客同士のコミュニケーション促進を図るさまざまなイベントが企画されています。

船の上でも楽しめるイベントの一つとして、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

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