2024.12.13
社内運動会

運動会はおかしい?外国人から見た日本の運動会

日本では、春・秋の定番行事として当たり前のように運動会が行われています。しかし、外国人から見るととても不思議な文化のようです。

そこで今回は、外国人から見た日本の運動会について紐解きます。外国との文化の違いや、常識の差異などを知るきっかけになれば幸いです。

日本の運動会は外国人にどう見えている?

日本の運動会を見た外国人は、以下のようなことを思われているようです。

●並んで入退場なんてまるで軍隊

●楽しそうでうらやましい

●みんなで踊るダンスが可愛い

●こんな学校生活を送ってみたかった

日本ならではの運動会文化に驚く声もあれば、うらやましがる声もあります。

外国人は日本の運動会を見るとなぜ驚くのか?

なぜ外国人は日本の運動会を見ると驚くのでしょうか?

その理由は、「日本独自の文化」と「国ごとに異なる常識の違い」にあります。具体的には、以下のようなものが考えられます。

●整列する習慣がある

●開催前に練習がある

●家族や保護者が応援に来る

●見たことのない競技や種目ばかり

それぞれについて、詳しく解説します。

整列する習慣がある

外国人は集団で行動する習慣がないため、運動会などで全員が整列している姿を見ると驚くようです。

日本では調和が重視される傾向があるため、朝礼や集会などでは全員が集まり、参加者が一列に並ぶことに違和感を覚えることはありません。

外国人から見ると、特に幼稚園や小学生など小さな子どもたちが綺麗に整列したり、足並みをそろえて移動したりする姿を見ると文化の違いを感じるそうです。

開催前に練習がある

外国人は、運動会を開催する前に練習があることにも驚きを感じます。外国人にとって学校の授業で行うスポーツは、みんなで体を動かしたり楽しんだりするものという位置づけです。

一方、日本の学校では運動会前になると体育の授業だけでなく、時には他の教科の授業時間を使い、開会式や閉会式、競技の練習を行うことがあります。運動会と全く同じ流れを丸一日使って行う、予行練習をする学校もあるでしょう。

このような姿を外国人が見ると、習慣の違いを感じて驚きへとつながるようです。

家族や保護者が応援に来る

外国人にとっては、運動会に家族や保護者が応援に来ることも驚きです。海外の運動会では、家族や保護者が応援に来ることはほとんどないそうです。

日本では家族や保護者が運動会の応援に来るだけでなく、運動会会場で一緒にお弁当を食べる人もおり、外国人が見ると文化の違いを感じます。

見たことのない競技や種目ばかり

日本の運動会で行われる競技や種目についても、驚く外国人が多いです。海外で開催される運動会は球技などの一部を除き、ほとんどが個人で競い合う競技です。

日本の運動会では団体で競い合う競技が多く、また競技名も「ムカデ競争」や「二人三脚」など、海外では耳にする機会のないネーミングが多くあります。これらも、外国人から見ると日本独自の文化だと感じるでしょう。

スポーツに関する日本と海外との常識の違い

ここからは、スポーツに関する日本と海外との常識の違いについて説明します。

日本と海外とのスポーツに関する常識の違いには、以下の3つがあります。

●基本的に海外では運動会のような文化はない

●海外の体育には制服がない

●スポーツイベントはゲーム感覚

それぞれ詳しく見ていきましょう。

基本的に海外では運動会のような文化はない

基本的に海外には、日本の運動会のような文化はありません。

日本の運動会では徒競走などの個人競技もありますが、メインは玉入れや綱引き、リレーなどの団体競技です。全員が参加しチームで協力し合うことこそが、日本の運動会の開催目的であり見どころです。

海外に目を向けると、アメリカでは日本の運動会と似たような行事としてField dayというイベントがあります。Field dayは州や学校によって異なるものの、基本的に参加は任意です。

イギリスでは日本のような運動会はなく、Sport dayと呼ばれる行事があります。Sport dayは子どもたちが校庭で競技を行うイベントであり、所要時間は2時間程度です。そのため、家族や保護者が応援に来ることはほとんどありません。

韓国では運動会は開催されますが、運動や体育よりも勉強が優先される文化があります。そのため運動会は行われるものの、日本のような事前練習がないまま運動会当日を迎えます。

このように海外には、日本のような運動会を行う文化はありません。

海外の体育には制服がない

海外の体育では、制服もありません。

学校によっては体育の授業を行うにあたって、動きやすい服という指定が出る場合もありますが、基本的に服装は個人の自由です。そのため、Tシャツやスウェットなどで体育に参加する子どもが多いです。

日本の学校では体育の授業を行う場合、学校や学年で揃えたジャージなどの体操服を着ます。体育の制服一つとっても、日本と海外の常識は大きく異なります。

スポーツイベントはゲーム感覚

海外の多くの国では、スポーツイベントはゲーム感覚で行われます。

国によっては、体育の授業は座学での勉強に疲れた子どもたちの息抜きやリフレッシュの時間だと位置づけられています。

そのため、体育の授業だけでなく、スポーツイベントそのものも基本的に参加は任意であることが多いです。自分の興味関心のあるものや楽しめるもののみに参加する傾向にあります。

まとめ

今回は外国人から見た日本の運動会と、外国との文化や常識の違いについて解説しました。

日本とは異なり、海外では体育の授業が任意参加であったり、運動会そのものがなかったりと文化や常識の違いを感じていただけたことと思います。

運動会一つとってみても、日本と海外の文化や常識は大きく異なります。それぞれの良いところに目を向け、視野を広げるきっかけとしていただければ幸いです。

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