2024.12.02
社内運動会

海外にも運動会はある?気になる海外の運動会を紹介

学校行事や企業イベントで当たり前のように行われている運動会。

海外でも似たような行事を開催していますが、実は運動会が日本独特の文化というのはご存じでしょうか。

そこで今回は、海外の運動会の特徴を解説します。

運動会は日本独自の文化

海外でも運動会と似たようなスポーツイベントが開催されていますが、運動会は日本独自の文化です。

日本の運動会では徒競走や障害物競走のような個人競技のほか、チーム対抗リレーや玉入れ、騎馬戦などの団体競技を取り入れています。

また、日本の運動会は競技以外に以下のようなプログラムが組み込まれていることも特徴です。

●開会式

●閉会式

●全員行進

●応援合戦

日本の運動会のルーツは、1874年(明治7年)に東京築地の海軍兵学寮で開催された「競闘遊戯会」が始まりと言われています。

当時の運動会はイギリス人教師の指導をもとに西洋文化の運動会を参考にしていました。

しかし、その後いくつかの戦争を経て軍事的要素が強まり、訓練を目的とした競技種目が取り入れられるようになっていきました。

現在日本の運動会に組み込まれている団体競技や整列、行進などはその時代の名残として行われています。

世界の運動会に似た行事

世界にも運動会に似た行事はありますが、その特徴は日本の運動会と大きく異なります。

世界ではどのような運動会が行われているか見ていきましょう。

アメリカ

アメリカには、子供たちが運動場などで体を動かす「Field day(フィールドデイ)」があります。

「Field day」とは「運動会」や「野外活動」以外に、「楽しくはしゃぐ日」「娯楽に興じる日」という意味も含まれます。

「Field day」の特徴は以下の4つです。

●任意参加

●半日開催

●個人種目が多い

●家族観戦は不要

「Field day」は子供たちの意思で自由に参加するため、家族が観戦する風景はほとんどありません。

州によって競技種目は異なりますが、サッカーのPKやバスケットボールのフリースローといった個人種目が多く行われています。

イギリス

イギリスには、学年ごとにチームを分けて各競技を楽しむ「Sports day(スポーツデイ)」があります。

「Sports day」は、校庭にさまざまな競技が用意されており、チームごとにそれぞれの競技で競い合います。

「Sports day」の特徴は以下の4つです。

●開会式や閉会式はなし

●半日開催がほとんど

●道具を使った競技が多い

●個人やペア種目が多い

「Sports day」は開会式や閉会式はなく、やんわり始まり、やんわり終わります。

競技種目は日本でおなじみの短距離走をはじめ、はしごやお手玉、コーン、フラフープなど、道具を利用した個人・ペア種目が多く行われています。

ドイツ

ドイツには、学校のスポーツ祭典「Schulsportfest(シューレスポルトフェスト)」があります。

「Schulsportfest」の特徴は以下の3つです。

●競技種目が豊富

●得意競技に参加

●教師や指導者がコーチとして参加

「Schulsportfest」では学年別にサッカーやバドミントン、ハンドボール、テニス、バスケットボールなどを行います。

競技の結果に応じて優秀な選手やチームに賞が授与され、最も成績が良い学校やクラスには称号が与えられます。

インド

インドでは、毎年8月29日「National Sports Day(スポーツの日)」に学校や大学、地域コミュニティでスポーツイベントを開催しています。

「National Sports Day」の特徴は以下の3つです。

●競技種目が豊富

●カラフルな衣装を着る

●地域で競技種目が異なる

「National Sports Day」は、クリケット、サッカー、バスケットボール、バドミントン、卓球、陸上競技、ホッケーなど競技の種類が豊富です。

また、地域ごとに伝統的な競技を取り入れているため、多彩なエンターテインメントも魅力となっています。

韓国

韓国の運動会では日本の運動会に近い、玉転がしや玉入れ、騎馬戦、障害物リレーなどが行われています。

韓国の運動会の特徴は以下の3つです。

●練習期間が短い

●個人競技が多い

●祭りや出前がある

日本の運動会は1ヶ月前から練習を始めますが、韓国は1週間前から始まります。

そのため、全体で取り組む団体競技やダンス、行進のようなものは少なく、個人競技が多くなります。

また、日本の運動会ではお弁当を持ってくることがほとんどですが、韓国では出前を注文することが多いのも特徴です。

中国

中国の体育授業は運動能力に優れた生徒のみが参加します。

そのため、中国の運動会に近いイベント「校际体育比赛」は校内で選抜された生徒のみで行われます。

「校际体育比赛」の特徴は以下の3つです。

●選抜された生徒のみ参加

●個人種目が多い

●学校間の競争

運動に優れた選手のみで競技を行い、最も良い成績を残した学校や競技者には賞や称号が与えられます。

海外の運動会(スポーツイベント)の特徴

海外の運動会(スポーツイベント)には次のような特徴があります。

●体操着などはなく服装は自由

●海外では競争の概念がなくゲーム感覚

●強制ではなく自主参加制

それぞれ解説します。

体操着などはなく服装は自由

海外の運動会(スポーツイベント)の多くは日本の体操着のようなものはなく、服装は自由です。

「動きやすい服」という指定はありますが、ジーンズやパーカー、Tシャツ、レギンスなど、個人の自由にゆだねられています。

海外では競争の概念がなくゲーム感覚

海外の運動会は競争の概念がなく、ゲーム感覚で行います。

海外は母国語以外の座学学習を重視しているため、勉強疲れした生徒たちの息抜きやレクリエーション目的でイベントを実施しています。

強制ではなく自主参加制

海外の運動会はゲーム感覚で行うため、ほとんどは自主参加制となります。

また、中には体育の授業を受ける人と受けない人で分けている国もあるため、個人で好きな運動を楽しむ傾向にあります。

まとめ

海外の運動会の特徴を解説しました。

運動会は日本独特の文化ですが、海外のアイデアを取り入れることでより魅力的な運動会を開催できるようになるでしょう。

ぜひ、運動会を企画する際の参考にしてみてください。

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