2024.11.18
社内運動会

社内運動会のアクシデントに備える!社内イベント前に入っておきたい保険を7つ紹介

会社でのイベントで怪我をした場合どんな保険なら適用されるのか、また自身が入っている労災保険は適用されるのかなど、確認しなければならないことは意外に多いものです。

会社で運動会を行う際は安全第一であることは大前提にあるものの、どうしても怪我人が出てしまうこともあるでしょう。

そこで本記事では、「どんなものが労災認定されるのか」「どのような保険があるのか」などを徹底解説していきます。

社内運動会では労災が認められない?

社内運動会が労災として認められるには条件があります。

簡単に言えば「その運動会が通常の仕事と同じように業務の一貫であること」とされているかどうかです。社内運動会が自由参加だった場合、実は労災認定はおりません。

たとえ、上司からの圧力で自由参加のイベントに強制的に参加させられたとしても、労災認定はおりませんので注意しましょう。

社内運動会でよく使われる保険その1:イベント保険

社内運動会でよく使われる保険として、イベント保険が挙げられます。イベント保険は、イベント主催者が参加者に対して法律上の責任を補償する保険です。

内容を詳しく見ていきましょう。

補償対象

イベント保険の補償対象は不特定多数のイベント参加者です。参加者の名簿の提出が不要なため、社内運動会を開催する際は入っておいたほうがよいでしょう。

補償内容

イベント保険の補償内容は、以下のものが挙げられます。

●傷害保険

●賠償責任保険

●興行中止保険

●動産総合保険

それぞれ詳しく見ていきましょう。

傷害保険

イベントで発生してしまった事故・ケガにおいて、以下のような保険金補償を受けられるものです。

●死亡保険金

●後遺障害保険金

●入院保険金

●手術保険金

●通院保険金

賠償責任保険

賠償責任保険は、第三者に損害を与えてしまったときに損害を補償する保険です。イベント保険の賠償責任保険は、イベント期間中に発生した損害事故を対象としています。

たとえば走行中に相手とぶつかり、ケガをさせてしまったとします。

その場合に発生する

●相手方への治療費

●相手方への慰謝料

●破損した器物の補償

などが対象となります。

興行中止保険

興行中止保険は、イベントが悪天候により中止になった場合などに、イベント準備費や追加で生じた費用などを補償してくれる保険です。

動産総合保険

動産総合保険は、現金や道具といった不動産を除く財産を破損及び紛失した場合、その損害に対して補償してくれる保険です。

社内運動会でよく使われる保険その2:レクリエーション保険

社内運動会では、レクリエーション保険もよく使われます。

レクリエーション保険は、イベント中に参加者が怪我をしてしまった際に治療費などを補償してくれる保険です。

内容を詳しく見ていきましょう。

補償対象

レクリエーション保険の補償対象は、イベント参加者全員です。団体として加入することで、イベント参加者全員の怪我が補償されます。

また、比較的小さな規模のイベントを対象としているのが特徴で、保険会社によって参加人数の設定があります。

補償内容

レクリエーション保険の補償内容は以下のようなものが挙げられます。

●傷害保険

●賠償責任保険

それぞれ詳しく見ていきましょう。

傷害保険

傷害保険は、イベントで発生する事故などを全体的にカバーできます。参加者が怪我を追った場合、治療費などが補償されます。

賠償責任保険

賠償責任保険は、見学者など第三者に対して怪我を追わせてしまった場合に、治療費などが補償される保険です。

また、第三者に怪我をさせてしまった場合「どちらに非があるか」などの話し合いになり、弁護士に依頼することがあります。その際の弁護士費用も、賠償責任保険で対応可能です。

おすすめのイベント・レクリエーション保険

最後におすすめのイベント・レクリエーション保険を紹介します。

イベント共済(JA共済)

JA共済のイベント共済は、イベント中に起きた万一の事故を補償してくれる保険です。

「イベント傷害共済」と「イベント賠償責任共済」にセットで加入することで、参加者の怪我だけでなく賠償事故も補償されます。

レジャー・サービス施設費用保険(三井住友海上)

レジャー・サービス施設費用保険は、イベントのほか、レジャー施設やサービス施設で起きた事故・怪我も補償してくれる保険です。

この保険には、被災者へのお見舞金や災害広告費(主に事故のお詫びを新聞に記載するための広告費)なども含まれているのが特徴です。

スポーツ安全保険(公益財団法人スポーツ安全協会)

スポーツ安全保険は、イベントなどの団体活動で起きた事故を補償してくれる保険です。通常ならオプション扱いになることの多い賠償責任保険もセットになっています。

また、亡くなってしまった際に親族が負担することになる葬祭費用をカバーしてくれることも特徴です。

レクリエーション保険(損害保険ジャパン)

レクリエーション保険は、参加者が20名以上のイベントで、参加者の怪我を補償してくれる保険です。

参加人数のほか、宿泊を伴わないこと、名簿等で参加者が客観的に確認できることなどが条件となっています。契約時には参加者全員の名前がわかるものを用意しておきましょう。

1DAYレジャー保険(セブンイレブン・三井住友海上)

1DAYレジャー保険は、1日単位で加入できる保険で、レジャーに関するあらゆる「もしも」を補償してくれる保険です。

複数人で同時加入すると、1人あたり1日300円で加入できます。コンビニで加入手続きができるため、気軽に加入できるのも特徴です。

ケガの保険 日常の事故(au損保)

ケガの保険 日常の事故は、イベントやレジャーのほか、日常のあらゆる事故において補償してくれる保険です。

個人賠償責任補償もセットになっているので、イベント中に第三者に怪我を負わせてしまったときも手厚く安心です。

レクリエーション傷害保険(みんレク×あいおいニッセイ同和損保)

レクリエーション損害保険は、イベント参加時の怪我はもちろん、熱中症や食中毒による治療費や万一の死亡・後遺障害を補償してくれる保険です。

イベント参加中だけでなく、イベントに向かうために自宅を出発してから帰宅するまで補償されます。また、有料オプションで天災も補償対象にできます。

保険には万が一に備えて加入しておくのが安心!

社内運動会では、何が起こるかわからないものです。

イベント保険やレクリエーション保険は、社内運動会に参加する従業員の方をはじめ、主催者、応援に来てくれた方々を守るという大切な役割を担っています。

社内運動会は労災保険がおりないケースもあるため、万が一に備えて保険に入っておいたほうがよいでしょう。

まとめ

楽しい社内運動会を開催する際には、補償もセットにして安全に過ごしたいものです。労災保険は条件が細かいこともあり、社内運動会ではおりないことも多いです。

社内運動会を楽しく安全に開催するためにも、なるべく保険に加入するとよいでしょう。素敵なイベントのために、安心安全の心で進めていきたいものですね。

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