2024.10.28
社内運動会

運動会の花形競技である徒競走のルールと競技のやり方、歴史を紹介

秋の運動会シーズン真っ盛りの今、全国各地の小中学校では運動会が開催されています。運動会で必ず見かけるのが「徒競走」。運動会の花形であり、最も盛り上がる競技の一つです。

本記事では徒競走のルールや、その歴史について紹介します。

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徒競走とは?

徒競走とは一定の距離を走り、その速さを競う競技です。

かけっこや短距離走などと呼ばれることもあります。

徒競走の歴史

日本で運動会が始まったのは、明治時代です。

すでにこの時代から、徒競走は運動会で競技として行われていました。

そこでここからは、徒競走の歴史について紹介します。

●種目自体は紀元前9世紀頃の古代オリンピックから存在

●「位置について、用意」という掛け声の由来

それぞれ見ていきましょう。

種目自体は紀元前9世紀頃の古代オリンピックから存在

徒競走の始まりとも言える種目が始まったのは、紀元前9世紀頃の古代オリンピックです。

当時行われた1スタディオン(約191m)のコースを走る種目が、オリンピックで最初に行われた競技であり、現在の徒競走につながっています。

「位置について、用意」という掛け声の由来

徒競走がスタートする際の合図と言えば、「位置について、用意」です。

この馴染みあるスタートの合図は、実は一般市民が考案したものです。1927年に、日本陸上競技連盟が行った一般公募で選ばれました。

「位置について、用意」の合図が使われる前は、「いいか、ひい、ふう、みい」や「腰を上げて、待て」など、スタートのタイミングを合わせるのが難しい合図が掛け声として使われていました。

徒競走の基本ルール

ここからは徒競走の基本ルールについて、解説します。

徒競走の基本ルール

徒競走の基本ルールは非常にシンプルで、以下のとおりです。

1.走者は一列に並び「位置について」の合図で構える

2.「用意」の後の号砲の合図で走り出す

3.最初にゴールした走者から順位をつける

それぞれ解説します。

1.走者は一列に並び「位置について」の合図で構える

徒競走の走者は一列に並び、「位置について」の合図で構えます。

陸上の正式なルールでは、400mまでの短距離は「位置について、用意」の後に号砲が鳴らされます。400mを超える競技では、「位置について」の後に号砲が鳴ります。

2.「用意」の後の号砲の合図で走り出す

号砲が鳴ったら、走者は一斉にスタートします。

この時、鳴らされた号砲に即座に反応することが大切です。慣れない大きな音にビックリして体が固まってしまったり、目をつむってしまったりしないよう気をつけましょう。

3.最初にゴールした走者から順位をつける

徒競走は一定の距離を走り、その速さを競います。

そのため最初にゴールした人が勝者となり、その後はゴールした順に順位をつけます。

競技中のルール・注意事項

徒競走を行うにあたり、競技中のルールや注意事項には以下のようなものがあります。

1.号砲より先、同時のスタートはフライング

2.線を越えたりはみ出したりしてはいけない

3.他の走者の邪魔をするのは反則行為

それぞれ解説します。

1.号砲より先、同時のスタートはフライング

徒競走では、「位置について、用意」で静止します。

号砲より先に動いてしまったり、号砲の合図から0.1秒以内に体が動いてしまったりした場合は、フライングと見なされ失格になります。

2.線を越えたりはみ出したりしてはいけない

徒競走では走者一人ひとりにレーンが与えられ、その内側を走ります。

レーンを越えたり、はみ出したりしてはいけません。

3.他の走者の邪魔をするのは反則行為

走る時に、他の走者の邪魔をすることも禁じられています。

必要以上に手を大きく振ったり、フラフラしたりしてしまうと他の走者を邪魔する反則行為と見なされ失格になる場合があるため注意が必要です。

徒競走のアレンジ種目

ここからは、徒競走をアレンジした種目について紹介します。

徒競走をアレンジした種目には、以下のようなものがあります。

●二人三脚

●障害物競争

●パン食い競争

●借り物・借り人競争

●ムカデ競争

●台風の目

●デカパン競争

それぞれ解説します。

二人三脚

二人三脚とは同じ方向を向いた二人が1チームになり、それぞれ内側の足首を紐などで結んで走り、他のチームとゴールまでの速さを競う競技です。

二人三脚は、リレー方式で行うこともあります。リレー方式の場合は次のペアにたすきやバトンを渡す場合と、足首に結んだ紐をほどいて渡す場合があります。

障害物競走

障害物競争はその名の通り、コースの途中に設けられたさまざまな障害物を越えながらゴールを目指す競技です。

障害物として使用されるのは跳び箱やマット、縄跳び、竹馬など多岐にわたります。

パン食い競争

パン食い競争はコースの途中にパンを吊るし、走者は手を使わずに口でパンをくわえゴールを目指す競技です。

パンを口にくわえるにあたって手を使ってしまったり、くわえたパンを落としてしまったりすると減点や失格になります。

借り物・借り人競争

借り物競争は、徒競走の途中に用意されているカードに書かれた題材の物を借りながらゴールを目指します。

題材の物を無事に借りることができ、一番早くゴールした人が勝ちです。

借り人競争は、借りる題材を人に限定した競技です。学校の運動会であれば校長先生や担任の先生など特定の誰かが題材になる場合と、眼鏡をかけた人、白い帽子を被っている人など不特定の誰かが題材になる場合があります。

借り人競争は会場全体を巻き込んで行えるため、参加者全員が楽しめるのが特徴です。

ムカデ競争

ムカデ競争は複数の参加者が縦一列に並び、お互いの両足を紐で結ぶなどしてゴールを目指す競技です。

ムカデ競争を行うにあたって足を紐で結ぶ以外にも、下駄と呼ばれる長い板に足を固定したり、長い棒や縄を掴んだりするなど、さまざまなバリエーションがあります。

台風の目

3〜5人が1チームになり全員が横一列に長い棒を持ちながら、決められたコースを走る競技が台風の目です。

定められたコースの途中にはコーンが複数用意されており、そのコーンを中心に一回転しゴールを目指します。

台風の目は設置されたコーンを中心に渦を巻く姿に似ていることから、その名が付けられました。そのためこの競技は台風の目以外にもタイフーンや旋回、ハリケーンなどと呼ばれることがあります。

デカパン競争

デカパン競争は、二人三脚によく似た競技です。

二人三脚はお互いの内側の足を紐で結びますが、デカパン競争は大きなパンツ(デカパン)を使用します。大きなパンツの片足に一人ずつ入り、ゴールに辿り着く速さを競います。

走っている間にデカパンがズレて落ちてしまったり転んでしまったりしないように、お互いに歩幅や走るスピードを合わせるのがコツです。

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まとめ

本記事では徒競走のルールや歴史、アレンジ種目などを紹介しました。

アレンジ種目も有名な競技が多く、実際に参加したことがあるという方も多いのではないでしょうか。

これから運動会でみんなが盛り上がれる競技を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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