運動会屋が発信する運動会に関するコラムです
慣れ親しんだイベントとしておなじみの運動会ですが、運動会で行われる種目に疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、運動会の花形種目「対抗リレー」に焦点を当て、対抗リレーの歴史からルール、アレンジ種目をいくつか紹介します。
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対抗リレーとは?
運動会における対抗リレーとは、各チームで選抜された走者全員で1つのバトンをつなぎ、順位を競う種目です。
対抗リレーは走者のスピードだけでなく、バトンパスでの技能や声掛けといったチームワークがポイントになります。
対抗リレーの歴史
対抗リレーの歴史は複数の説が存在していますが、下記が有力と言われています。
●古代ギリシャに行われていた、たいまつを使った部族の競争がルーツ
●1893年アメリカでバトンを使ったリレー競走が発案される
それぞれ解説します。
古代ギリシャに行われていた、たいまつを使った部族の競争がルーツ
対抗リレーは、古代ギリシャ時代に行われていた、たいまつを使った部族の競争がルーツと言われています。
1930年刊の英国古代史学者N・ガーディナー博士著の「古代社会の運動競技」では、古代ギリシャの競技大会では新しい清純な火をできるだけ早く祭壇まで運ぶ「たいまつ競争」が行われた形跡がいくつもあったと述べています。
古代ギリシャ時代における「たいまつ競争」は燃えさかるたいまつを走者が馬に乗って運んだり、手に持って走ったりして市中の祭壇に最も早く運ぶ競技だったようです。
1893年アメリカでバトンを使ったリレー競走が発案される
1893年には、アメリカのペンシルベニア大学のフランク.エリスとH.L.ゲイエリンによってバトンを使ったリレー競争が発案されました。
バトンを使うモデルは速達便や早馬がリレー配達していたこと、マサチューセッツの消防士が消防技術を競っていたことを参考にしています。
対抗リレーの基本ルール
対抗リレーには基本ルールがあります。
「基本ルール」と「競争中のルール」、「注意事項」の詳細をそれぞれ見ていきましょう。
対抗リレーの基本ルール
対抗リレーには3つの基本ルールがあります。
1.4~6つのチームに分かれる
2.第一走者から順にバトンパスをする
3.最後の走者の到着順に順位を決める
1.4~6つのチームに分かれる
対抗リレーはバトンパスがあるため、4〜6チームに分かれるようにしましょう。
また、対抗リレーは運動会の花形種目のため、最低1チームに4名程度の選手を選ぶのが望ましいです。
2.第一走者から順にバトンパスをする
第一走者から順にバトンを渡していきます。
第二走者は、第一走者の順位が速い順にトラックの内側から外側にかけて並びます。
バトンをもらった第二走者は次の走者の位置に向かって走り、同じように第三走者、第四走者も続きます。
3.最後の走者の到着順に順位を決める
最後の走者の到着順に順位を決めます。
競技中のルール・注意事項
競技中のルールや注意事項は以下の通りです。
1.バトンは右手で渡し左手で受け取るが基本
バトンは右手で渡し左手で受け取るようにしましょう。
バトンを持つ手に厳密な決まりはありませんが、右手から右手、左手から左手のバトンパスは受け手と渡し手が前後に並ぶため、接触する危険性があります。
そのため、右手渡し左手受け取りに統一しましょう。
2.バトンを落とした場合は拾った位置から再スタート
バトンを落とした場合は拾った位置から再スタートします。
バトンを落とした場合、落とした走者がバトンを拾う必要があります。
3.バトンパスはゾーン内でおこなう
バトンパスは各走者のスタート地点から100mを基準として、手前20m、後ろ10m、計30mの範囲内(テイクオーバーゾーン)で行います。
範囲外でバトンパスすると失格になるので注意が必要です。
4.相手を追い抜く時は外側から追い抜くこと
相手を追い抜く時は外側から抜くのが原則です。
また、線を越えてトラックの中にはみ出して走る、他の走者を邪魔する行為は反則です。
対抗リレーのアレンジ種目
近年の運動会では定番の種目にアレンジを加えて、参加者の興味や意欲を引き出す傾向があります。
運動会で盛り上がる対抗リレーのアレンジ種目を5つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
バケツリレー
バケツリレーは、バケツをバトンの代わりにするリレー種目です。
一列に並んだ参加者が水の入ったバケツを次々渡していき、バケツが端に到着するまでの時間を競います。
仮装リレー
仮装リレーは、話題性あるネタを盛り込んだ仮装や人気キャラの仮装、制服、オリジナル仮装などをするリレー種目です。
チームで協力して仮装を考えたり、個性的な仮装で他のチームを楽しませる創造性が発揮できます。
逆走リレー
逆走リレーは、走者が後ろ向きで走るリレー種目です。
後ろ向きで走るシンプルなルールなので、短距離走が得意でない方でもリレーを楽しめるでしょう。
宅配リレー
宅配リレーは、段ボールをバトンの代わりにするリレー種目です。
次の走者の段ボールに自分の段ボールを積み重ねるため、後半の走者の難易度は上がっていきます。
宅配業者のコスチュームを着て走ったり、段ボールを大切に運べるように「ワレモノ」表示をしたり、ちょっとしたアレンジをするとより競技が盛り上がるでしょう。
フラフープリレー
フラフープリレーは、腰の位置にフラフープを持って次の走者にフラフープを渡していくリレー種目です。
フラフープリレーは腕を振れないため、脚力がカギになります。
また、2人1組でフラフープに入って走れば、チームワークの強化も図れるでしょう。
まとめ
対抗リレーの歴史からルール、アレンジ種目を紹介しました。
対抗リレーの歴史は深く、現在では運動会の花形種目になっています。
本記事で紹介したルールやアレンジ種目を参考にして、楽しい運動会を実施してみてください。