2024.10.07
社内運動会

玉入れのルールと競技のやり方、そもそも歴史とは?

年代や性別を問わず、運動が得意でない方でも楽しめる運動会の人気競技「玉入れ」。

運動会で当たり前のように行われていますが、玉入れには正式ルールがあるのをご存じでしょうか。

本記事では、玉入れの起源と玉入れの歴史から進化した現在の玉入れのルール、玉入れのアレンジ種目などを紹介します。

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玉入れとは?

運動会の定番競技玉入れは、チーム枠内に散らばったチームカラーの玉を拾い、カゴに投げ入れる競技です。

玉入れの玉はビーズなどが入ったお手玉状のものを使用し、制限時間内に縦横約40cm、高さ約4m以上のカゴにより多くの玉を入れたチームが勝利となります。

玉入れの起源は明治時代

玉入れの起源は明治時代までさかのぼります。

玉入れが運動会の競技になったのは、次の2つが関係しています。

●海軍の運動会で行われていた

●神事の一つであったとも言われている

それぞれ解説します。

海軍の運動会で行われていた

玉入れは1874年、東京・築地の海軍兵学寮で開催された「競闘遊戯会」が始まりと言われています。

当時の玉入れはバスケットボールを参考にした競技で、誰もが簡単に楽しめるルールから急速に学校や社内運動会に広がっていきました。

神事の一つであったとも言われている

玉入れは神事の一つでもあったとも言われています。

明治黎明期の学校教育はグラウンドを配置する思想がなく、体育は神社の境内で行われていました。そのため、当時は神社の祭礼と体育が混同しており、玉入れは神社の祭礼として披露されていたのです。

玉入れのやり方

玉入れは各チームに分かれて、制限時間内にチームカラーの玉をより多くカゴの中に入れる競技です。

一般的な玉入れと公式競技(アジャタ)の基本ルールを簡潔に説明します。

玉入れの基本ルール

玉入れの基本ルールは以下の通りです。

1.チームに分かれて玉を持つ

2.開始の合図でカゴに玉を投げる

3.終了の合図後カゴの玉を計測する

4.玉の数を発表し勝敗を決める

それぞれの詳細を見ていきましょう。

1.チームに分かれて玉を持つ

各チームに分かれて玉を持ちます。

両手に1個ずつ玉を持ち、開始の合図まで待機します。

2.開始の合図でカゴに玉を投げる

開始の合図で持っている玉をカゴに投げます。

玉入れに慣れていない方は、下手投げでふわりと投げると入る確率が上がります。

3.終了の合図後カゴの玉を計測する

終了の合図後、カゴの玉を計測します。

参加者に数が聞こえるように、マイクなどを使って読み上げると良いでしょう。

4.玉の数を発表し勝敗を決める

玉の数を発表し、より多くの玉が入っていたチームの勝利となります。

公式競技としての玉入れアジャタ

玉入れには公式競技用(アジャタ)のルールもあります。

全日本玉入れ協会(AJTA)が制定した玉入れのルールは下記を参考にしてください。

参加選手

アジャタの参加条件は次の通りです。

●選手数:登録(監督含む)8名以内

●出場選手:4~6名

●性別:男女問わず

●年齢:高校生以上(高校生のみのチーム編成は不可)

※但し、そのチームに成人者1名以上の参加は認められる

競技用具

競技用具などは以下のものを使用します。

1.アジャタコート:半径3m、直径6mのコート

2.アジャタバスケット:直径44cm、深さ44cm、高さ4.12mのカゴ

3.アジャタボール:外皮(布製)、中身(樹脂粒子)※

4.アジャタシューズ:屋内用シューズ(運動靴)を着用

※アジャタボールはアジャタボール99個、アンカーボール1個の計100個を使用します。

●アジャタボール99個(80g±2g)

●アンカーボール1個(250g±5g)

基本ルール

アジャタは100個のボールをカゴに入れるまでのタイムを競います。

1.アジャタの基本ルールは以下の6つです。

2.出場選手は4~6名(1人でも欠けたら失格)

3.100個のボールを全部入れる

4.アンカーボールは最後に入れる

5.棒などの道具、肩車などの不正投球は禁止

6.故意にバスケットに触れる、選手以外の人が玉に触れるのは禁止

7.フライングは再スタート(2回したら失格)

その他の詳細についてはアジャタの公式サイトを参照ください。

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昨今の運動会ではアレンジ種目としても親しまれている

昨今の運動会では玉入れのアレンジ種目も親しまれています。

人気のあるアレンジ種目は以下のようなものがあります。

●追いかけ玉入れ

●ダンシング玉入れ

●リレー玉入れ

●水風船玉入れ

それぞれの種目の特徴を解説します。

追いかけ玉入れ

追いかけ玉入れはチームの1人がカゴを背負い、玉を入れられないように相手チームの陣地内を逃げまわる種目です。

鬼ごっこのように走りながら玉を入れるため、勝利するには逃げまわる相手を追いかける体力や逃げる方向を予測して投げる必要があります。

ダンシング玉入れ

ダンシング玉入れは通常の玉入れと同じルールですが、音楽が流れたら玉入れを中断して踊らなければならない種目です。

踊っている途中で開始の合図が鳴ったら玉入れを再開します。

これを制限時間内で交互に繰り返し、カゴに多くの玉を入れたチームが勝利となります。

リレー玉入れ

リレー玉入れは、リレーでゴールしたチーム順に玉入れを開始する種目です。

制限時間内に玉を多く入れたチームが勝利なので、リレーで負けても逆転のチャンスはあります。そのため、リレーの速さだけでなく、リレー後の玉入れの正確性がポイントとなります。

水風船玉入れ

水風船玉入れは通常の玉入れと同じルールですが、玉の代わりに水風船を使う種目です。

カゴに入った水風船の数をカウントしますが、割れてしまった水風船はカゴに入っていてもカウントされません。そのため、カゴに入った水風船を割れないようにふわりと投げるのがポイントとなります。

まとめ

玉入れの起源や現在の玉入れのルール、玉入れのアレンジ種目などを紹介しました。

玉入れの歴史や競技スポーツへの進化、アレンジの幅広さに驚いた方も多いのではないでしょうか。

ぜひ、本記事で紹介した玉入れの知識を今後の運動会に活用してみてください。

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