運動会屋が発信する運動会に関するコラムです
近年、チームワークやモチベーションの向上、コミュニケーション促進などを目的に多くの企業が取り入れている社内イベントに運動会があります。
社内運動会はあらかじめ競技が用意されている子供の運動会とは違い、参加者全員が楽しめるような競技種目を考える必要があります。
そこで本記事では、運動会の定番競技も含め、社内運動会の競技種目の決め方や企業によって実施された独自のユニークな競技種目をいくつかご紹介します。
社内運動会の種目はどう決める?
社内運動会を成功させるには、参加者全員が楽しめる種目を決める必要があります。
しかし、いざ種目を決めようとしても、やり方を間違えると効果が発揮されないので、正しい方法を把握しておくのが重要です。
ここでは、社内運動会の種目を決める3つのコツを解説します。
●会場の広さや場所で決める
●参加人数を目安にして決める
●参加者の年齢や性別から決める
会場の広さや場所で決める
社内運動会の種目は、会場の広さや場所で決めるようにしましょう。
特に、会場探しでは以下の3つを意識して選んでください。
●屋内または屋外
●競技で利用する広さ
●設営に必要なもの
気象条件に柔軟に対応し、観覧席や待機場所の有無、会場に常設されているものや邪魔になるものなどがないかを事前に施設へ問い合わせましょう。
参加人数を目安にして決める
社内運動会の種目決めでは、1人あたり何種目出られるのかを先に決めておきましょう。
まずは全体の参加人数を把握して、以下のような種目をバランスよく組んでいきます。
●誰でも参加できる種目
●スポーツが得意な人向けの種目
●参加者の子供向けの種目
●全体参加の種目
競技が続くと参加者のスケジュールがぎっしり詰まり疲れてしまうので、競技参加と応援の時間をバランスよく配分しましょう。
参加者の年齢や性別から決める
社内運動会の種目は、参加者の年齢や性別によって盛り上がり方が異なります。
例えば、参加者の半分以上が女性で子連れ参加を希望する場合は、子供と一緒に参加できる競技が盛り上がります。
また、男性社員が多い企業は体育会系のアツい競技を実施したり、年齢層が幅広い場合は同じ種目でも参加者全員が楽しめるようなルールにアレンジすると良いでしょう。
社内運動会の定番競技種目
ここでは、社内運動会の定番競技種目から運動会で盛り上がるユニークな競技種目をいくつかご紹介します。
玉入れ系
下記のように、王道の玉入れゲームに色んなアレンジを加えれば楽しみ方が広がります。
●スピード玉入れ
●背負い玉入れ
●アンカーボール玉入れ
●靴下玉入れ
また、男性のみ利き手とは反対の手で投げたり、上投げを禁止するルールをつくることで、年齢、性別問わず楽しめるようになります。
綱引き系
綱引きと言えば、一本の綱を両側から引き合うのが一般的ですが、「クイズ」や「陣取り」、「制限時間」などを取り入れると、連帯感やチームワークが生まれやすくなります。
下記のような綱引きは人気があり、とても盛り上がります。
●四方綱引き
●スピード綱引き
●軍略綱引き
リレー系
リレーはバトン渡しが定番ですが、以下のようなユニークなリレーもあります。
●宅配リレー
●コスプレリレー
●ビッグバトンリレー
●お玉リレー
●キャタピラリレー
足の早さだけで勝敗が決まらないので、社内運動会に取り入れやすい種目と言えるでしょう。
競争系
競争系の競技種目はアイデア次第で楽しみの幅が広がり、好奇心やモチベーションを刺激することができます。
定番から人気の競技種目には、以下のようなものがあります。
●二人三脚
●ムカデ競争
●借り物競争
●パン食い競争
●障害物競争
●リム回し競争
●デカパン競争
●ぐるぐるバット競争
大玉系
大玉系種目は、地面に転がす「大玉転がし」と頭上を通過させる「大玉送り」が有名です。
また、4人1組で布や板の四隅を持って大玉を運ぶ「大玉運び」は、チームワークの向上にも役立ちます。
縄跳び系
縄跳び系の競技種目には、時間内に飛んだ回数を競う「大縄跳び」が定番です。
ただし、いきなり本番で大人数が息を合わせて飛ぶのは難易度が高い可能性があるので、1人ずつタイミングを合わせて回っている縄を飛びぬける「大縄くぐり」なども検討すると良いでしょう。
球技系
球技系の競技種目は、以下のような種目が人気です。
●ドッジボール
●バレーボール
●フットサル
●ポートボール
球技系は男女の能力差が出やすい傾向があるので、「男性は利き手(足)とは反対を使用」、「後半からボール2個」というようなアレンジを加えると参加者全員が楽しめるようになります。
全員参加型系
参加者の中には運動があまり得意でない方もいるので、全員が参加できる競技種目を盛り込むようにしましょう。
例えば、「〇×クイズ」や「ビンゴ大会」は、運動会開催前の練習が不要なので、気軽に参加できます。
企業によるオリジナル競技一例
企業によっては、社内運動会で自社の商品やサービスを活用したオリジナル競技に挑戦しています。
実際にあったユニークな競技を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
商品のラッピング包装対決(三越伊勢丹ホールディングス)
三越伊勢丹ホールディングスが行った「商品のラッピング包装対決」は、部長や店長クラスの上位職がラッピング包装で対決する障害物競争です。
アメ探しのエリアでは顔を粉まみれにし、ラッピング技術を披露するエリアでは久しぶりのラッピング作業に悪戦苦闘する様子を見せ、部下たちに笑いと声援を誘いました。
普段話しかけづらい上司がニコニコしながら走り回る姿に、部下たちの緊張もほぐれたようです。
パソコン生産競争(リングロー株式会社)
IT機器のリサイクル事業を展開しているリングロー株式会社は、競技内に隠されたパソコン部品を探し出し、一台のパソコンを完成させる「パソコン生産競争」を実施しました。
専門知識に加えて宝探し要素もある難易度の高い競技ですが、中古パソコン商社ならではのオリジナル競技と言えるでしょう。
サーバー投げ(エンジニアオリンピックゲームス)
エンジニアによって開催されるエンジニアオリンピックゲームスでは、廃棄になったサーバーを投げる「サーバー投げ」を定期的に実施しています。
砲丸の代わりに重さ約20キロのサーバーを投げて飛距離を競う競技ですが、普段は投げてはいけないものを投げる爽快感が人気の理由となっています。
種目選びに困ったらプロに依頼するのもオススメ!
社内運動会を開催したいと考えていても、日常業務と運動会の準備を並行するのは想像以上に大変です。
特に、はじめて社内運動会を企画する場合はイベントの完成度が低いものになりがちなので、イベント運営のプロに業務を任せて効果的な社内運動会を開催しましょう。
はじめはプロの手を借りて運営し、そこで学んだノウハウを活かして将来的に自社で運営するほうが失敗の可能性は低くなります。
まとめ
社内運動会の競技種目の決め方や、定番種目からユニークな競技種目まで解説しました。
参加者全員が楽しめる社内運動会にするには、参加人数や参加者の特徴をもとに競技種目を選ぶのが重要です。
運動会は競技種目の内容に目がいきがちですが、参加者全員がコミュニケーションを取りやすい「環境づくり」や「時間づくり」を意識して企画してみましょう。