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期待とプレッシャー
1分コラム さぁ明日を元気に! Vol.225
「ピグマリオン効果」という言葉を、聞いたことがありますか?
教育心理学で使われる心理学用語です。
「人は他者から期待されることによって、パフォーマンスが向上する」という効果のことを指します。
例えば、上司から「期待しているぞ」と言われたときは、とてもうれしく思い、張り切って仕事に取り組むのではないでしょうか。
ところが、「期待しているぞ」という言葉をかけられたときに、うれしい気持ちだけでなく、「プレッシャー」を感じることが多くあります。なぜでしょうか?
三つ挙げられます。
一つ目
「期待に応えられず失望させてしまう」という感情です。期待に応えられなかったときのことが頭に浮かんでいる状態です。
二つ目
「期待に応えられずに、期待してもらった人を裏切ることになる」という感情です。一つ目の感情に似ていますが、期待に応えられずにがっかりされるということだけではなく、その相手の気持ちを人としてないがしろにしてしまうような感情です。
三つ目
「期待をされなくなったらどうしよう」という感情です。その裏には、期待してもらえる自分でいたいという気持ちがあります。
「期待しているぞ」という言葉に、このような三つの感情を感じている時は無意識のうちに、「おそらく出来ないと思うけど・・・」という意味を「期待しているぞ」の言葉の前につけて受け取っているのだと思います。
「期待しているぞ」という言葉を自分への信頼と捉えて、自分が前に進むための原動力にしていくためには、相手主導の状況から自分主導に変えることが必要です。
“期待をかけてもらっている”“期待を裏切ったら相手に嫌われる”というように相手を軸に考えてしまうと、「プレッシャー」を感じるようになります。
このように思うことをできる限り少なくして、期待されていることを成し遂げたいと“自分が”思えるようにすること。そのように自分の気持ちを持っていくことが大切です。
「期待しているぞ」という言葉をとてもうれしい言葉に捉えていきたいですね。