運動会屋が発信する運動会に関するコラムです
日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.167
私が高校時代に所属していたクラブでは、練習前のコートの雑巾がけは、キャプテンが先頭で上級性が続きその後に下級生が続くルールがありました。誰もがやりたいことではないことをチームのリーダーが率先してやる。そして、朝練もキャプテンが1番早くコートに来て最後まで練習をする。練習試合の集合場所には、キャプテンが1番早く到着して、発生するトラブルの対応ができるようにしている。
練習中、チームの勝利というチームという組織の抱くビジョンの実現のために、メンバーはキャプテンから何度も厳しい指摘を受けます。私も何度も何度も指摘を受けました。でも、チームのビジョンの実現を誰よりも願い、そのために自分に厳しくあり続けるキャプテンからの指摘は真剣に聞くことができ、練習後にメモに書き留め続けていました。
このチームは、本当に1つになっていました。
このように、組織の経営層や多数派のような中心メンバーのあり方は、組織を結束させるために大きな影響があると思います。
組織が社会で実現したいと考えるビジョンをその構成メンバーが共有して、組織はその実現に向けてメンバーが力を合わせて行動するために構築されています。組織が抱くビジョンを実現するための手段は数多くあり、どれが正解かはやってみなければ分かりません。そんな状況の中で、進むべき方向を決めて進んでいく必要があります。そのために、メンバー間、色々な考え方を伝え合い、議論を尽くしていきます。最善の結論がでるまで必死に考えながらも時間の制約があり、全員の同意が得られなくてもある方向に向けて動く必要があります。そこにメンバー間に何らかの差が生まれます。その時に中心となって進めていく人たちが、その他の仲間をどれだけ引っ張っていけるか、どれだけ仲間に巻き込んでいけるかが、組織が成功するかどうかのカギを握ります。
そのために必要なことは多くあると思いますが、高校時代、キャプテンが行動で示してくれたように、組織の中心にいるメンバーは「自分に厳しくあること」がとても大切だと思います。
最後の大会で負けてしまったとき、このチームで試合や練習ができなくなることが寂しくて、みんなで泣き続けました。
社会にでたらそんなことはないとか、会社ではそんな青臭いことあるわけないと言われることがたくさんあります。確かにそうなのかもしれませんが、私は一つでも多くの組織がこのキャプテンの元に結束していたあの時のチームのようになってほしい。その支援を続けていきたいと思います!
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ファシリテーター
遠藤 直哉