2020.10.27
元気が出る1分コラム

チャレンジすれば少しの成果でもつかめる

日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.128

多くの組織が、組織のビジョンを実現するために試行錯誤を繰り返しています。ビジョンを実現できる可能性のある手段は、無限にあります。その中でどの手段が実現につながるのかどうかは、どんなに議論を尽くしても、最終的には商品やサービスをリリースして、お客様に聞いてみないと分かりません。そのため、今まで以上に“チャレンジ”が求められています。

何かにチャレンジをしたとき、最初はやる気に満ちあふれているのに、数日するとやる気を失ってしまった経験があるのではないでしょうか。いわゆる「三日坊主」と言われる状況です。このような状況を繰り返していると、自信がなくなり、「どうせまた・・・」と新たにチャレンジする意欲すら失ってしまうことがあります。

この気持ちの変化は、誰もが持っている心理で「現状維持バイアス」と呼ばれます。これは、「何か新しいことをしても成果が出ず、そこまでかけた労力を損してしまうかもしれない不安から、現状を維持しようとする心理」です。この「現状維持バイアス」という心理はかなり強いもので、損失を避けるために、利益を得ることよりも優先されるのだそうです。

ただ、人がどうしても避けようとする“損失”ですが、「新しいことにチャレンジして生じるかもしれない損失」だけを考えがちですが、「新しいことにチャレンジしなかったゆえに生じる損失」もあるのです。後者の損失は、「機会ロス」や「チャンスロス」とも呼ばれます。得られたかもしれない売上や利益を得られなかったという損失だけでなく、お客様が求めているものではないという情報を得ることもできないという損失も生じているのです。

「現状維持バイアス」を乗り越えてチャレンジを継続していくためには、チャレンジによって大きな成果を求め過ぎないことも効果的なのではないかと思います。少しの成果でもつかめれば、それは損失ではありません。

このように考えれば、もっとチャレンジできるのかもしれませんね!

この記事を書いた人
遠藤 直哉

ファシリテーター

遠藤 直哉

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