運動会屋が発信する運動会に関するコラムです
日本を元気にする!運動会屋 遠藤のつぶやき Vol.8
「ありがとう」の反対の言葉は何でしょうか?
「ありがとう」は漢字で書くと「有り難う」で、有ることが難しい、あることがない、めったにないということをいいます。この語源は、人間に生まれること自体が、「有る」ことが「難しい」という仏教の「盲亀浮木のたとえ」にあります。ましてや、他人から何かをしてもらえることは、「有る」ことが「難しい」ことで、「ありがたいこと」で、「ありがとう」となったそうです。
では、「ありがとう」の反対語は何でしょうか?
それは、「当たり前」です。
我々は、目の前にあるコロナウイルスとの闘いの中で、外出の自粛を余儀なくされています。その中で、医療、公共事業、コンビニやスーパーなど食糧品日用品販売業に従事されている方々は、感染のリスクと恐怖感を毎日背負いながら、ギリギリの努力をされています。しかし、これを「当たり前」だと考えている人が少なからずおり、その方へ、罵声を浴びせたり、暴力に近いことまで行い、傷つけている人が少なからずいることを聞きます。とても悲しく思います。
いま、人との接触を極力減らし、会議もオンラインを使った会議が主流となっています。この流れは、コロナウィルス終息後もリスク管理の側面の観点からも、続くと思われます。
直接会っていた時にはできていた、ふとした気づき、そして、手を差し伸べてあげることも、また、それに対して、感謝の気持ちをもつことも難しくなっていくのはないでしょうか。
“真の”コミュニケーションが図れる強い組織であるためには、メンバーを敬う「信頼」が必要です。そのためにも、自分の中の「当たり前」を「ありがとう」と考え、オンライン主流の世の中になっても、「ありがとう」を共有できる組織でありたいですね。
ファシリテーター
遠藤 直哉